題目:差別と偏見に勝るもの ―隣人とは誰のことか
説教者:柴沼邦彦
<内容紹介>
ルカによる福音書10章25~37節に、律法学者がイエスに「隣り人とはだれのことですか」と尋ねる場面があります。そこでイエスは、善きサマリア人のたとえをもって律法学者を諭しました。
イエスは、自分自身が偏見や差別をもって見られたとしても、決して、人を差別したり、偏見の目で見ることはありませんでした。
人間は、民族の違い、国の違いで偏見や差別の心を持つことで、闘争を繰り返してきました。
それは、自己中心的に堕落した血統ゆえであり、イエスは、人間のそのような心を解決しなければ、決して世界の分裂や闘争を無くすことはできないと考えられました。
そのことを、当時ユダヤ民族から嫌われていたサマリヤ人の行いの例えを通して、本当の人間の姿を示されようとしたのです。